円周角の定理 | |
◆ | 右の図のように,円の弧の両端から円周上の点に向かって線を引くと,角ができます。 この角を「弧ABに対する円周角」といいます。 円周の上の点はいくらでもありますから,一口に「弧ABの円周角」といっても,無数の角があることになります。 左の図の,∠APBと∠AQBは,どちらも弧ABに対する円周角です。 この2つの角を見て,気が付くことはありませんか? 実はこの2つの角,等しくなります。 |
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円周角にはもう一つ,大きな性質があります。 右の図を見てください。 弧ABの両端から,中心に向かって線を引くと角ができますが,この角を「弧ABに対する中心角」といいます。 同じ弧ABから作った中心角と円周角を比べてみると,何かに気が付きませんか? 大体の見た目で分かるかも知れません。中心角は,円周角の2倍になっているんです。 |
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例 | x は30°である。(円周角の定理) | |
x は88°の半分で,44°である。 | ||
弧ABがちょうど円周の半分になると,中心角は直径,つまり180°になる。 だからx は180°の半分で 90°である。 |
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x は240°の半分で 120°である。 | ||
最後に,どうして円周角が中心角の半分になるのか,分かりやすい場合についてだけ簡単に証明しておきましょう。 右の図を見てください。 弧ABに対して,∠APBが円周角,∠AOBが中心角です。 △OAPは二等辺三角形ですから,図の○部分の角は等しいです。だから,外角は○が2個分ということになります。 △OBPも二等辺三角形なので,同じようにして●が2個分の外角ができています。 円周角は○と●が1個ずつ,中心角は○と●が2個ずつですね。 だから,円周角は中心角の半分ということになるのです。 |